『コードギアス 反逆のルルーシュ』を見始めたら止まらなかった件。ルルーシュの魅力は『ダークナイト』のヒース・レジャーや『レオン』のゲイリー・オールドマンに通じる?!
毎日、通勤途中に楽しみに聞いているカルチャーキュレーターラジオ番組、アトロクことアフター6ジャンクションで、ちょっとアニメヲタっ気のある宇垣アナがときたまリミッターを外して語るコードギアスの話。「ルルーシュ様と結婚したい!」と言い切った回(確か、『デビルマン crybaby』)で、モノホンヲタクやんとケラケラ笑った。が、それからもちょくちょく宇垣アナがコードギアスをものすごい熱量で語る。そしてついに単独企画。43分にわたってアニメ評論家・藤津亮太さんとコードギアスについて語る。
このラジオを聴いて、いよいよ重い腰をあげてコードギアスTV版。R2も含め全50話を一気見。見始めたら止まらなかった。そういう意味で感謝はしているんだけど、このラジオ音源、ちょっとネタバレが過ぎる。もうすぐあのシーンくるのかな?!どうかな?!なんてちょっと待っちゃったくらいにして。見終わった後に聴く方が丁度いいくらいかなーなんて。切実に思います。
私が思うコードギアスの魅力は2つ。
2つともラジオの中で藤津さんががっつり語っている。
1つは全部のせ。学園モノ、社会派、ロボット対戦、テロとの戦い、ラブロマンス、レジスタンスもの、家族もの、カルト教団、神話等々。これ全部が濃厚に詰まっていながら、ものすごいスピード感で展開していく。それぞれ、回のラストでキャッチーな伏線をはるから、次の回を観ずにはいられない。そして見事に回収し、またものすごいキャッチーな伏線をはって終わる。この繰り返しで物語にどんどん引きこまれる。
ちなみに核となるストーリーの軸はみんな大好きスターウォーズ。
2つめは、主人公のルルーシュ。
目的を遂行するためには手段を選ばない。ギアス(と呼ばれる超能力のようなもの)を使い、半ば強制的に自分の言うことに従わせる。見る方向を変えれば完全に悪役。しかし、100パーセント正義のヒーローではないからこそ、説教くささがない。自分の理解者であるような気にすらさせられる。
悪役の魅力を余すとこなく魅せるのがコードギアス。
『ダークナイト』で印象に残るのはヒース・レジャー扮するジョーカーだし、
『レオン』で悪役を演じたゲイリー・オールドマンの狂気の演技はもはや伝説。
ルルーシュは悪役の格好よさを保ちつつ、主人公。だからストーリーは彼の感情にちゃんと寄り添う。目的遂行のためにショートカットでやりたい放題なんだけど、妹と幼馴染、同級生に対する愛情は強く、彼の行動もいたし方ないことなのだと納得させられてしまう・・・という作り。
もうとにかく面白かった。ちゃんとエンターテイメントな作品。宇垣アナが「ルルーシュと結婚したい」というのも納得。でも私はロイド博士と結婚したい。